私は、ダイビングで国内の離島を定期的に旅しています。今まで、機能的で使いやすいスーツケースを店頭でたくさん試しました。この記事では、旅行中の荷物の多い方、軽量スーツケースを探している方、ダイビング器材を収めるのに何で運んだら良いか悩んでいる方は是非ご覧ください。長めの記事となりますので、目次で見たいタイトルに飛んでいただけると効率良いです!
長期旅行のパッキングは大変です
旅程が4~5日以上となると、パッキングは割と大変ですよね。どんな大きさのバッグとスーツケースを用意するか、滞在ホテルにランドリー設備があるか、移動が平坦な道のりかなど、周りの環境で旅の快適さが変わることが多いでしょう。
私はパッキング大好き人間。旅に出る前のパッキングをいかに美しくまとめるかで2~3週間前からワクワクしています。同じような心持ちの方はいませんか?
ダイビングが趣味なので、常にスーツケースは20kgほどの重量になります。小柄で体力がないので、スーツケースを自宅から最寄り駅まで運ぶのがいつもゆううつ。空港に着いた段階で腕が筋肉痛になっていることもよくあります。
ダイバーの場合、国内であれば事前に器材を郵送する方も多いでしょう。私は、往復の送料数千円を節約して、1ダイブでも多く潜りたいタイプ。
とある日のダイビング旅行のパッキング写真です。これは4~5月の石垣(ウエットは5mm上下)4泊5日へ行った時のもの。この101リットルのスーツケースに、40リットルのバックパックを背負って行くのが定番です。
ダイバーの場合、カメラや水中ライトなど充電池などの小物も多いので、手荷物も必然的に大きくなります。4泊5日くらいまでなら、事前に郵送せず、スーツケースとバックパックで現地まで行きます。
ちなみに、このスーツケースは、アメリカンツーリスターのもので101Lで3.2kg。かなり軽量な部類のスーツケースだと思います。※今は製造されていません
1週間以上のダイビングの場合、機内持ち込みサイズのスーツケースを1つ追加して、小さいスーツケースだけを宅配便で送ります。
ヤマト運輸の宅急便センターから送ると割引になるので、いつも「宅急便をスマホで送る」サービスを使っています。離島の場合、早めに送ってくださいね。
コンパクトに畳めるBCについてはこちらをご覧ください。
ダイビング器材:BCDを選ぶポイントとおすすめはコレ
スーツケースを買う前に、自分にとって必要な機能を考えよう
初めてダイビング旅でスーツケースを買う時に、何を買うか数か月間悩みました。今のスーツケースには、様々な機能がついていますし、どんな大きさを買ったら良いかもわからない。
先に結論を言ってしまうと、ただ旅をするだけなら多機能なスーツケースはいりません。機能イコール重量、と思っているからです。旅のお供であるスーツケースに何を求めているかによって、必要な機能は変わります。
私の場合、旅の効率と軽量化が望みなので、それに合わせてたスーツケースを選びました。
スーツケース付帯機能のメリット・デメリット
スーツケースによくある機能とメリット・デメリットをいくつか挙げてみます。
- USB+Type-C充電ポート
最近よく見かけます。移動中に充電ができるので便利。ただ、果たしてスーツケースについている必要があるかしら?今は、空港に充電ポートがありますし、航空機にもUSBや電源がついている場合も多いです。仮に充電部分が故障したら重さだけが残ることになるので除外しました。この機能は、海外の乗り継ぎなど、国外の移動が多い方にはおすすめできますね。 - ストッパー
電車でコロコロと転がって行ってしまう人を見かけます。重いスーツケースを片手で支えながら、揺れる電車に乗るのは結構シンドイので、個人的に一番ほしい機能。ただ、大型スーツケース(90L~)にはほとんどついておらず、小型~中型にある機能のようです。私の場合、重量が20kgになってしまうので、その重さをストッパーで支えると、故障の原因になりそう。この機能も除外しました。荷物がそこまで重くない人、空港まで電車移動がある人に、おすすめの機能だと思います。 - 拡張機能(エキスパンダブル)
スーツケースの選択肢は旅の目的により変わりますが、ぶっちゃけいらないかなと。私なら最初から拡張された容量で軽量の商品を買います。拡張機能がついている分、重くなりますし、おみやげを軽いものに限定して手持ちにすれば良いので、個人的には不要。出張の多いビジネスパーソン、旅先で荷物が増えてしまう人、3~4泊程度の大きさのスーツケースにおすすめの機能です。 - フロントオープン
これもよく売られており、この機能を便利と思う方は多いでしょう。ただ、便利なのは小型~中型のスーツケースに限られると考えています。ダイバーが使う大型スーツケースの場合、空港や路上で取り出したいものはあまりない気がします。事前に取り出したいものを想定してバックパックに入れれば良いだけ。これも重量につながる機能なので、除外しました。手持ちの荷物を減らしたい人、旅先のホテルが狭い場合におすすめできそう。
上記でご紹介した付帯機能がついているスーツケースのラインナップをご参考までに。
USBポートにカップホルダーまでついているものも!!す・すごい。
旅の荷物を軽量化したい場合、ファスナーとフレームどっちを選ぶ
スーツケースの開口部分は、フレームとファスナーの2つのタイプがあります。自分が購入する際、どちらにするか、かなり悩みました。
私の場合、旅の目的がダイビングであることが多く、4泊~7泊に対応の100L前後のスーツケースが必要でした。求める条件は軽量かつ壊れにくいもの。
最終的に、ファスナータイプを愛用していますが、検討したポイントをいくつか挙げていきますので同じような境遇の方は是非ご覧ください。
スーツケースをより軽くしたいなら、ファスナータイプを選ぼう
大型スーツケースをフレーム製にすると、ファスナーより、1~2kg重くなるのがデメリット。メリットは、フレームが金属製なので歪みにくく、割れ物などの中身が壊れにくいと言われています。
海外旅行では、防犯面からフレームタイプをおすすめされているWebサイトも多いですが、ファスナーを破られ、中の荷物が盗まれる確率がどれだけあるのだろう?と考えました。貴重品は全て手荷物へ入れるのが常識ですし、スーツケースの中身の故障や盗難は海外旅行保険でカバーできる可能性があります。
さらに言うと、スーツケースごと盗難されてしまうならば、どちらのタイプだとしても同リスク。
私は、ずっとファスナータイプを使用しています。レギュレーターやマスク、瓶など壊れ物を収納する際は、必ず布で包みます。そのおかげか、ダイビング器材や化粧品など壊れた経験はありません。海外での盗難の可能性は頭によぎりますが、貴重品さえ手荷物にしておけば、仮に盗まれてもなんとかなると考えています。
私は、確率が低いリスクは除外して、軽量化を優先しました。
旅の荷物をより軽量化したい方には、ファスナータイプをおすすめします。
荷物の多い人や非力な女性には4輪スーツケースがおすすめ
ダイビング旅行の場合、ダイビングメーカーのキャリーケースを選択する人が大半です。各ダイビングメーカーから、専用のキャリーケースが販売されています。
しかし、私は最初からダイビング専用のキャリーケースは買わず、普通のスーツケースを購入しました。理由は以下の通りです。
- ダイビング以外の旅に使える
ショップから勧められた専用キャリーを買ってしまい後から後悔している方を見かけます。スーツケースは置き場を取るものなので、旅の目的を考えて購入するのが良いでしょう。普通のスーツケースにしておけば、どの目的でも使えますよ - 大型スーツケースは4輪キャスターの方が安定する
ダイビング専用キャリーは、ほとんどが2輪です。2輪の場合、片腕と手首で重さを支えながら転がすことになるので、非力な女性にとってはかなり厳しい体勢です。2輪の場合、常に倒して移動するため、スペースを取ることになり混雑時は気を使います - ダイビング専用キャリーは自重が重い
専用キャリーはとても重いです。重量が5~6kgあるものがほとんど。一方、普通のスーツケースならば、大型でも3kg~4Kg前後のものがあります。2kgの差は大きいです
細かい荷物が多い人は、ディバイダー付きがおすすめです
スーツケースには、両サイドの荷物を仕切るためのディバイダーがついています。
私は、ディバイダーが両面にある、55Lのスーツケースを持っていますが、かなり便利だと感じています。3~4泊であれば国内・海外、目的を問わず、このタイプを使用しています。しかし、実際に売られているのは、仕切りが片側のタイプばかり・・。どうして、両面ディバイダーがあまり販売されていないのかわかりません。絶対にあった方が便利なのに。
仕切りにも種類があるのですが、ナイロンの仕切りをファスナーで閉められるようになっているタイプが最強だと思っています。
両面ディバイダー付きスーツケーかスがおすすめの理由はこちらです。
- 開けた時に、片側の荷物が落ちない
旅行前は、入れ忘れた荷物を追加したり、中身を確認したり、自宅で何度か開け閉めをする場合が多いでしょう。両面にフタがあると、中の荷物がこぼれ出ないので、気軽に開閉できます。 - こまごましたものを仕切りポケットに入れておいて、すぐに取り出せる
私が持っているスーツケースはナイロンの仕切りにポケットがついています。パスポートのコピーや旅行保険の証券コピー、予備のマスクやテッシュなど、すぐに出したいこまごまとしたものを入れています。別のポーチに入れてしまい込むより、仕切りポケットに入れておいた方が、ポーチを探すストレスが軽減し、余分な収納アイテムも減らせます。 - 狭い場所で片側の荷物を出さずに、立てかけられる
大型スーツケースをフルで開く場合、かなり広めのスペースが必要になります。両面に仕切りがあれば、片側に荷物を入れたまま、90度開いたまま壁に立てかけられるのです。狭い部屋で、荷物を出す時はとても便利。ただ、片側の荷物を入れたまま、長時間半開きで立てかけておくと、ヒンジ(蝶番)の故障原因になりそうなのでご注意を。
おまけ:両面ディバイダー付きスーツケースあれこれ
なかなか売っていない両面ディバイダー付きのスーツケース。自分が買った時も、数か月間探しました・・。色々探してみましたので、ご参考にどうぞ!
こちらは、2023年5月時点で楽天しか取り扱いがなさそうでした。もう製造されていないのかもしれません。ちょっとお高めです。
サムソナイト PROXIS プロクシス スピナー 75cm Samsonite …こちらは大型で最軽量、両面ディバイダー付き。92リットルで3Kgは理想的です。なにより、カッコいい。欲しい!!ただ、お高いです。いいなぁ・・。
RONCATO ロンカート We Are ウィアー 超軽量 スーツケース Lサイ…こちらがお手頃でした。両面ディバイダーありで、拡張機能付き。94~106リットルで4.4kgと重さは許容範囲。でも、拡張機能がなければ3kg台になっただろうに・・。私は、拡張機能があまり好きではないので、この機能がついていなければこちらを買いたいです。
スーツケース アメリカンツーリスター by サムソナイト 【正規品】SQUASE…スーツケースを買う時、その機能って本当にいるかな?と考えてみてくださいね。機能の便利さを取るか、機能をそぎ落として軽量さを取るか。スーツケースは多機能であればあるほど、パーツ故障の確率が高まり、重量が増すと考えているので、本当に自分に必要な機能だけを取り入れるようにしています。
長文にお付き合いいただきありがとうございます。
みなさんもお気に入りのスーツケースで楽しい旅を~~!
コメント