JALが12月2日(月)から、旅行の資金を積み立てる新サービスを始めました。名称は「JAL e旅計画」
積立はスマホのJMBアプリから申込みができ超簡単。また期間の長さに関わらず、積立金額の5%がサービス額としてプラスされてお得。最短で6ヵ月の設定ができるので年利にすると10%とも言えます。
早速、JAL歴●十年の管理人がお試しに積立をスタートしてみました。
普段からJALマイルをためているマイラーなら検討の余地ありです。実際の申込にあたり、気になったポイントをまとめてレポートしていますので、是非ご覧ください。
1. JALの新しい旅行積立とは?
月々5,000円〜100,000円まで設定できる
毎月、5,000円、10,000円、30,000円、50,000円、100,000円の積立設定が可能です。
1年後に30万円貯めたいなら月々3万円、半年後に30万円貯めたいなら月々5万円など、自分の旅の計画に合わせて設定できますね。
積立期間は、最短6か月〜60か月(最長5年)
積立の最短期間は6か月、最長は60か月(5年)となっています。その他にも12か月(1年)、18か月、24か月(2年)、30か月、36か月(3年)、48か月(4年)と複数のバリエーションで設定が可能です。これだけ設定できれば十分ではないでしょうか。
積立の申込はJMBアプリ内で全て完結(便利)
JALの旅行積立(e旅計画)の申込は、JALマイレージバンクアプリで行います。紙や、Web(ブラウザ)からの申込はできず、JMBアプリ1択となります。私は気になりませんが、申込の選択肢が1つなのは、不便に感じる方もいるかもしれません。
ただJALで旅行積立をしたい方は、当然JALユーザーでしょうから、アプリからの申込にさほど抵抗ないのではないでしょうか。
JMBアプリは個人的にかなり使いやすいと思います。
【重要】積立金の引き落としには、JAL NEOBANKの開設必須(住信SBIネット銀行 JAL支店)
積立金の引き落としは、JAL NEOBANK(住信SBIネット銀行のJAL支店のことです)のみとなっています。これが最大のハードルと感じました。ポイ活等で、JALマイルをためているマイラーなら、JAL NEOBANKを開設しているケースはあるかもしれませんが、メジャーなネット銀行とはいいがたい。
しかし住信SBIネット銀行の口座をお持ちの方であれば、JAL NEOBANKの開設は割と簡単です。
私は長年JALマイラーとしてポイ活をしていたので、住信SBIネット銀行、JAL NEOBANK、JAL PayなどJALに関わる金融サービスは大体網羅していており、この点は全く問題なかったです。
住信SBIネット銀行をお持ちでない場合は、大きく分けると以下のステップが必要となるので、ちょっと面倒な気がします。
JAL NEOBANKの開設もJMBアプリからの設定となります。
- 住信SBIネット銀行の開設
- JALマイレージバンクアプリをダウンロード
- JAL Payの設定
- JAL NEOBANK(住信SBIネット銀行JAL支店)の設定
満期時にプラス5%のサービス額が受け取れる
先ほどから、積立の説明をしてきましたが、JALの旅行積立(e旅計画)は積立預金ではありません。
え?どういうこと?と思われるかもしれません。
積立期間完了後に、積み立てた金額の合計に対して5%プラスした積立ポイントがもらえる仕組みです。
旅行積立(e旅計画)の申込に銀行の開設が必要なので、積立預金だろうと考えてしまいそうですが、預金ではないのです。
私は、積立金額合計にプラス5%のポイント上乗せを狙って、JALの旅行積立(e旅計画)を申し込みました。
2. JAL e旅計画:積立満了後の使い道は?
【重要】積立期間満了後は「積立ポイント」で受け取り
前段で、JALの旅行積立(e旅計画)は、満期時に5%のサービス額(積立ポイント)が受け取れるとご説明しました。
積み立て期間中は「お金」で、期間満了すると全額が「積立ポイント」に変わる、と理解しています。
私が今回の積立申込にあたり、一番悩んだポイントです。旅行のために毎月お金を積み立てるけれど、満了時の合計金額が積立ポイントに変換されるのが、自分の生活圏内でどういう影響を及ぼすのか、イメージができませんでした。
私は割と頻繁にJAL国内線を利用していて、積極的にJALマイルをためています。しばらくその生活環境に変化はなさそうです。今後の国内旅行資金を少しでもお得に積み立てたいと考えたので、最終的に申込に踏み切りました。
「積立ポイント」は「e JALポイント」へ交換してから使う
最後の積立が終わると、翌月1日に「積立ポイント」にサービス額5%加算されアプリに反映されます。
例えば、毎月1万円を6か月積み立てると6万円です。
積立完了後、合計6万円に積立ポイント5%が加算されて、63,000円分の積立ポイントがアプリに反映される、ということですね!
さて積立が終わった「積立ポイント」をどう使うのかというと、JALホームページで航空券やツアーを購入する前に「e JALポイント」に交換してから使います。
要はJALのWebサイトでの航空券・ツアー購入代金の支払いに利用できるポイントですね。
ためた積立ポイントを「e JALポイント」に交換し、e JALポイントとクレジットカードを併用するなどの方法で航空券やJALツアーを購入します。
私が「e JALポイント」をよく利用するワケ
自分の周りはほとんどANAユーザーばかり。たまに友達と旅行に行く時も、私はJALで友達はANAなので常に現地集合です。悲しい・・。
JALによく乗る人でも「e JALポイント」は知らない人が割といます。「ANAのスカイコインと似たようなものです」と説明すると「あ~なるほど」と言われることも。
ANAスカイコインはANAに乗らない私でも知っていますが、e JALポイントって覚えにくい。JALってネーミングセンスがあまりないような気がします(今回のe 旅計画もそう・・)
私は、JAL国内線の航空券を購入する際、ほとんどe JALポイントを使います。特典航空券はよほどのことがないと利用しないです。
あえて特典航空券を使わず、e JALポイントを使う理由は主に3つあります。
私は、羽田〜那覇、羽田〜石垣便によく搭乗します。連休は航空券が高額になりがち。
マイルの保有状況により、10,000マイルを15,000ポイントにするか、20,000マイルを30,000ポイントに交換するかのどちらかで、現金購入の足しにしています。
特に石垣便が高いので、行きはe JALポイント+JALカード併用で購入、帰りだけ特典航空券にするなど、なるべくフライトマイルがたまるような購入方法を取っています。
e JALポイント特典
引き換えに必要なマイル数
1,000マイル=1,000ポイント(1,000円相当)、10,000マイル=15,000ポイント(15,000円相当)から、1,000マイル単位で交換できます。
1ポイント=1円相当としてお使いいただけます。特典の有効期限
e JALポイントの有効期限は特典交換を行った日の1年後の同月末です。
マイルからe JALポイントへの特典交換 e JALポイントの有効期限 2022年1月1日に特典交換を行った場合 2023年1月31日 JAL公式 e JALポイント特典 より引用
- 有効なe JALポイント残高すべてが、最新の有効期限に更新されます。
- 有効期限内に代金としてお支払いください。(有効期限内にお支払い済であれば、ご搭乗日が有効期限後であってもご利用いただけます)
3. JAL e旅計画:メリットとデメリット
メリット①JALマイラーは使っている?「e JALポイント」
「e JALポイント」のメリットでもお伝えしましたが、年に数回飛行機に乗る人が、なるべく航空券やツアー料金を押さえたいけど、JALでマイルをためたい場合はe JALポイントとクレジットカードを併用して航空券を購入するのがおすすめ。多少、お金を払って飛行機に乗りましょう!ということですね。
特典航空券がお得なのは間違いないですが、一部のポイ活マイラーのように何十万マイルもためられる方ならともかく、普通の会社員では年間数万マイルためられるのがせいぜいです。
特典航空券にマイルを使うと、ためたマイルがあっという間になくなってしまう上にフライトマイルが全くたまりません。
例えば、
羽田〜那覇の往復航空券が3万円だった場合、10,000マイルを15,000円分のe JALポイントに交換します。JALの公式ホームページで航空券を購入する際、15,000円分のe JALポイントと残りをクレジットカード等で購入します。自分の持ち出し分は15,000円、使ったマイルは10,000マイルだけ。現金購入と同じ扱いなのでフライトマイルは通常通りたまります。
メリット②途中解約ができる
JAL e旅計画は、途中解約ができます。急にお金が必要になった時など、解約できるのは助かります。
ただし、積立期間中の解約・返金に限るとなっています。期間中に解約すれば、当然積み立てた金額のみの返金となり、5%のサービス額は享受できません。また積立満了後の解約はできませんので、積立ポイントをe JALポイントに交換して航空券やツアー購入に充てることになります。
Q4 途中解約できますか?
A4 お支払い期間途中の契約は、解約可能です。JAL e旅計画アプリから解約のお手続き※をお願いいたします。積み立て済みの合計額をお申し込み者様のJAL NEOBANK口座に返金いたします。解約に伴う手数料は発生いたしません。
ただし、サービス額は対象外となり適用されません。また、積立満了(満期月の口座振替完了)後は、解約・返金できません。
JAL公式 JAL e旅計画Q&A、お問い合わせ から引用
メリット③積立ポイントの有効期限は60か月(5年)
JAL e旅計画は、積立期間中はお金を積み立てて、満期後には積立ポイントで受け取ります。
積立ポイントの有効期限は、1契約ごとに満期後翌月1日から60か月です。
この5年をどう見るかですが、まぁ十分ではないでしょうか。3年だとちょっと短いですが、5年の間にツアーか航空券を購入すれば良いので、個人的にはちょうどいい期限かなと思います。10年だと忘れそう。
注意点としては、e JALポイントの有効期限。
e JALポイントの有効期限は特典交換を行った日の1年後の同月末です。
積立ポイントの有効期限は5年ですので、旅行の日程が決まってから、e JALポイントに交換したほうが失効を防げますね。
航空券やツアーを購入する直前に、積立ポイントをe JALポイントに交換するのがおすすめです。
デメリット①積立金の銀行引落日は「20日」の一択のみ
Q1 いつから引き落としになりますか?
A1 お申し込みの翌月より引き落としとなります。引落日は毎月20日です。(銀行休業日の場合は翌営業日)
JAL公式 JAL e旅計画Q&A、お問い合わせ から引用
20日って給料日前の方が多いのではないでしょうか。できれば、25日と10日のどちらかなど選択肢がほしかったですね。
デメリット②JAL NEOBANKの口座の開設が必要
JAL e旅計画の申込で、最も高いハードルではないでしょうか。コアなJALユーザーだけをターゲットにしているのかな、という印象。
ポイ活慣れしている方なら、銀行開設に抵抗が少ないかもしれませんが、メジャーなネット銀行とはいいがたいので、このためだけに開設するのはなかなか簡単ではなさそう。
住信SBIネット銀行の口座をお持ちであれば、JAL NEOBANKの開設は割と簡単ですので、検討してみてはいかがでしょうか。
住信SBIネット銀行は、一定取引でポイントがたまり、JALマイルに交換ができるなど、JALマイラーにとって親和性が高い銀行だと思います。
デメリット③JAL life Statusプログラムの積算には1契約30万円以上
約1年前からスタートした、JAL life Statusプログラム。JAL e旅計画は、Life Status ポイント積算対象サービスとなりました。
ただこれが・・ケチくさいというかなんというか。
積算基準が、積立満期設定額30万円以上の契約に対し、1契約につきLife Statusポイントを1ポイント積算するとなっています。
1契約30万以上って、旅行で考えると結構な積立金額ですよね。私のように常に国内一人旅の人間にはそうそうかからない旅費の額です。
金額を縛らずLife Statusポイント(しかもたった1ポイント)をくれたらいいのに・・と思いました。
Life Statusプログラム(JAL公式サイトに飛びます)
4. まとめ:万人向けではないが、JALマイラーなら検討すべきサービス
JAL e旅計画がおすすめできそうな人をまとめてみました!
申込むならキャンペーン期間中がベスト
2025年1月31日(金)23:59までの申込でキャンペーンを実施しています。(2024年12月現在)
特典1:期間中に「JAL e旅計画」のご契約をいただくとサービス額が1%プラス
通常5%上乗せされるサービス額に、1%が追加されて6%になるのですね!
どうせ積み立てるならこの期間中に申込むのが良さそうです。
特典2:JAL NEOBANKの口座新規開設で、1,000JAL Payポイントをプレゼント
1,000JAL Payポイントは若干シブ目。私は前からJAL NEOBANKを開設しているので対象外。
JAL Payポイントという新たなサービス名称が現れたので、何それ?と思う読者の方がいるかもしれませんが、長くなりますのでここでは書きません。
いわゆるQRコード決済の種類で、1,000円相当もらえるということなので正直捨てても良いレベル。
最終的に、最短で6か月のコースで申し込んでみました!
JMBアプリからの申込は簡単でしたし、アプリの操作方法もわかりやすいです。
申込段階で、満期時のサービス額にキャンペーンの1%が反映されているのも好印象でした。
「満期が来たら、どこに行こうかな~」とワクワクした気持ちになり、今よりもっと旅行の計画が楽しみになりました!!
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